将棋は終盤といわれるように、将棋が強くなるには詰め将棋が欠かせません。話題の藤井聡太プロの強さの一つも詰将棋。ルールがわかれば、脳トレやパズルゲームとしても楽しめます。本まとめでは、手軽に詰将棋が楽しめるサイトを集めました。なるべく難しいものは避け、多くの問題があるサイトを選びました。全て無料です。
パート1は、詰将棋の説明と詰将棋サイトの紹介です。
パート2は、詰将棋動画・実戦詰将棋・詰将棋ソフトなどの紹介です。
This site is Tsume Shogi Puzzle for Japanese Chess Link Collection.
●詰将棋 – Wikipedia
詰将棋について解説。概要・ルール・歴史・用語など。
●将棋ビギナーズ
将棋の基本ルールが載っています。詰将棋を覚えるなら「駒の動かし方」「禁じ手」「詰将棋の解き方」の項を読むと良いでしょう。3手詰めの問題もありますので、詰将棋のルールを覚えたら挑戦してみてください。物足りなくなったら、5手詰めにも挑戦してみましょう。頭の中で解いても良いですし、将棋盤を使っても良いです。詰将棋に慣れたら、当サイトで詰将棋サイトを紹介していますので、ご活用ください。
詰将棋は、将棋盤の一部を使います。1人で出来る将棋パズルなので、駒の動かし方など、ルールがわかれば、すぐに始められます。普通の指し将棋を覚える必要は全くありませんから、気軽に遊べます。小駒の成り駒を一文字で表記する場合、成香を「杏」、成桂を「圭」、成銀を「全」としているサイトもあります。
上図は全て3手詰め。問題と解答はこちらです。
例として第1問を解説しますと、初手2二銀では、1二玉と逃げられた時に詰ますことができません。初手は3二銀から入ります。2手目は1二玉の一手。3手目は2三銀成でも詰みますが、以下2一玉・2二とと、手数が5手に伸びますので不正解となります。3手目は2三ととすれば、最短の3手で詰ますことができます。
正解が複数ある場合について
●第2問では、解答が二通りあります。
①3三桂、同金、2二金 ②3三桂、3一玉、4一金
どちらも正解なのですが、厳密にいうと①が大正解となります。これは、盤上の駒が減り、すっきりしたことが美しい形とされているからです。
●第4問では、初手で飛車の打ち場所が複数あります。
4一から打つのが普通ですが、5一、6一、・・9一まで6通りあります。どこから打っても正解ですが、この場合は、一番玉に近い4一に打つのが大正解となります。これも、余分な距離はスマートでないとされているためです。
●他に、成っても成らなくても同じ場合があります。
この場合は、成らなくても間違いではありませんが、成るのが大正解となります。これは、自軍の駒が成れたことは大きな出世ですから、見た目にも格好良いというわけです。
●この他にも、どの駒を動かしてもいい場合や、玉の逃げ方など色々あります。こういった場合は、ひねりの無い平凡な手を避けたり、詰み状態の形で判断します。詰将棋も芸術の一種ともいえますから、見た目や形がきれいだったり、作意を重視したものを正解としたいということです。
※ただし、正解が複数ある場合について正式なルールはなく、色々な考え方があります。
●まいにち詰将棋｜日本将棋連盟
問題ページ
日本将棋連盟のまいにち詰将棋。2017年4月にHPがリニューアルされるに伴って、本コーナーが創設された。毎日一題、欠かさず更新されている。手数は概ね3手から11手までで、画面操作でヒントや解答・解説が閲覧できる。プロ棋士の作った問題は「～～作」と手数と共に表示されている。
●Try everyday!｜詰将棋パラダイス
問題ページ
詰将棋専門誌として有名な詰将棋パラダイス（詰パラ）のサイト。主に管理人作の詰将棋問題を毎日更新している。手数はおおむね、3手から7手。解答は翌日に発表され、問題の画像をクリックすると確認できる。問題数は6000以上と多いが、見られるのは最新5日分のみ。
●青の将棋 詰将棋専門 サイト
1手詰めから19手詰めまで、幅広い手数の問題を用意したサイト。短手数の問題が多め。解答・解説つき。本サイトの特徴として、独特の図式に特化したカテゴリがある。例として、玉以外は大駒しかない飛角図式、歩とと金しかない豆腐図式、金・銀がない貧乏図式といった図式別にまとめられている。
●詰め将棋（よかひよかとき）
パズルをはじめとした、いろいろな遊び要素が詰まったサイト。カテゴリの一つに詰将棋があり、1手から25手までの問題を、手数別に選択して遊べる。また、詰将棋を作れる機能もあり、サイト上で完全な問題かどうかを確認してから登録することができる。毎日のように新規登録され、問題数は膨大になっている。
●ツイッター ハッシュタグ #詰将棋
ツイッターでは、毎日のように詰将棋がツイートされている。
ハッシュタグなし
●伊藤果(@hi1844)さん | Twitter
詰将棋作家としても有名な、プロ棋士の伊藤果八段のアカウント。毎週1回、問題をツイートされている。手数は様々だが、概ね３手から15手。問題には手数は書かれていない。解答は1週間後にツイートされる。
●プロ棋士神吉七段の大逆転将棋倶楽部_姫路みゆき通り(@daigyakuten01)さん | Twitter
双玉詰将棋で有名な、プロ棋士神吉宏充七段の在籍する「大逆転将棋倶楽部」のアカウント。手数はさまざまだが、概ね5手から13手程度。問題に手数表示はなし。普通の詰将棋よりも、双玉詰将棋が多いのが特徴。解答は次の日に発表される。
※双玉詰将棋とは、自玉も存在する詰将棋。そのため、逆王手などにも注意が必要。
●森信雄の日々入門詰将棋
詰将棋作家としても有名な、プロ棋士の森信夫七段によるブログサイト。記事はすべて詰将棋問題になっており、その数は2000題前後にも及ぶ。入門編ということで、手数はおおむね1手から9手まで。解答は、画像のすぐ下にあるので、スクロールに注意。
アメブロ
上記サイトの続き。こちらは詰むか詰まないかなど、少し変わった終盤力を鍛えるサイト。
●森信雄の日々詰将棋
森信雄七段による姉妹サイト。こちらはやや難易度が高い。手数は7手以上で、多いと21手以上の問題もある。解答は次の問題の記事に掲載。問題数は多く、1600題以上ある。最初の4題は画像が小さいので、クリックすれば大きくなる。
●マイナビ詰将棋｜日本将棋連盟
日本将棋連盟のマイナビ詰将棋。2018年7月から12月半ばまで、毎日１題欠かさず更新していた。手数は3手か5手のみと短いが、ひねりのある問題が多い。画面操作などは、まいにち詰将棋と同じ。問題の出典は、渡辺明プロ監修のマイナビ詰将棋文庫から。
●タカギの詰将棋
はてなブロガーによる自作詰将棋。更新頻度は高め。
手数は3手から23手で、平均すると11手程度。答えはないので、ソフトなどで要確認。
●実戦的詰将棋選集（暇は無味無臭の劇薬将棋支部）
将棋ソフト同士の対局で出現した局面を参考に、管理人がアレンジを加えて作った詰将棋集。手数は3手から9手までで、5手詰めが最も多い。「続きを読む」をクリックすると正解手順を確認できる。1手ごとに図面が連続して表示される。変化などの解説は無し。
●今週の「やさしい3手詰」｜将棋タウン
問題ページ
将棋センターの席主による、ネット古書店も兼ねた将棋総合情報サイト。詰将棋は、2000年代から10年以上に渡って毎週更新されていたが、現在は休止しており、実戦詰将棋を掲載している。過去に掲載された詰将棋は、現在でも閲覧可能なので紹介。3手詰が773題、5手詰が582題と、やさしい問題が豊富。答えは、1ページごとにクリックで見られる。こちらがやさしい5手詰め。
●3手詰の詰将棋一覧｜将棋のルールから覚える初心者向け入門サイト
問題ページ
将棋の初心者のために、ルールを含む基本を網羅しているサイト。定跡やプロの棋譜など中級者以上向けの内容もある。コラムの一つとして詰将棋問題集がある。1手詰めから9手詰めまであるが、3手詰めが群を抜いて多いため、ここでは3手詰めを紹介する。解答は画面操作で行う。
●棋力向上を目指す詰将棋ブログ
管理人はアマチュア4段。3手詰めを中心に、1手詰めから9手詰めまである。たまに、話題になった難しい詰将棋や双玉詰将棋なども。解説つき。解答は問題図と同じ記事にある。
●Hara Blog : 詰将棋
問題ページ
管理人は、公認将棋指導員。更新頻度はまちまちだが、記事に詰将棋を載せることが多い。たまに難しい問題が出てくるが、多くは7手詰め以下。解答は問題のすぐ下にあるので注意。
●詰将棋 リコー将棋部 | RICOH Shogi Web Site
問題ページ
リコー将棋部のWEBサイト。詰将棋コーナーに、谷川浩司九段作の問題を中心に100題以上ある。谷川九段の問題はほとんどが7手詰めで、1題だけ9手詰めになっている。画面操作式で、ヒント・解説付き。JAVAの設定が必要。
●nyahoo!詰将棋
問題ページ
FC2ブロガーの自作詰将棋。全100題。5手詰めから21手詰めまで。長手数は少なく、平均で9手くらい。問題に手数は書かれておらず、解答でわかるようになっている。
解答ページ。問題ページと別に開いてご利用ください。
●ぷうたろう日記
問題ページ
FC2ブロガーによるサイト。記事はすべて問題になっている。
3手詰め・5手詰めが合わせて200題以上。解答は、次の問題に書かれている。2番目の問題だけ画像が消えている。
●詰将棋マラソン
問題ページ
FC2ブロガーによるサイト。記事はすべて問題になっている。3手詰めが310題。早解きがコンセプトのため、解答は10秒後に画面上に自動で表示される。
●創作詰将棋の世界「自作 詰将棋作品集」
問題ページ
詰パラにも投稿されている詰将棋作家、鈴木信幸氏のサイト。問題数は48。3手から29手まで。専門家の視点から、詰将棋のルールについて詳しく書かれている。詰将棋のルールについて
●hb-princeさんのﾌﾞﾛｸﾞ
アメブロガーの自作詰将棋。全86題。1手詰めから7手詰めまで。問題と解答が交互に記事になっている。最初の問題だけ画像がない。
詰將棋８０００題
（Flash終了により閉鎖）
ブラウザ操作式。中国語のサイトだが、詰将棋を解く分には問題ない。1手詰め1000題3手詰め1900題、5手詰め2000題、7手詰め900題、9手詰め900題、11手詰め500題、13手詰め500題、15手詰め100題、双玉詰将棋200題、の計8000題と膨大。
Fマークをクリックすると解答モード。一部解説がついている問題がある。
Japanese Chess (Shogi)
英語サイト。管理人は、英語版の詰将棋本を初めて著作した人物である、とある。詰将棋コーナーに、１手詰めから９手詰めまでが、合わせて489題ある。問題図は、国内表記とほぼ同じだが（段以外）、解答が海外表記になっている。
解答は、問題図下の「Show Solution」をクリック。また、下部の設定で、盤面を海外式にしたり、決まった手数の問題に絞ることもできる。問題はこちら
← →でページ移動、 <<< >>>で最初や最後へ移動、Randomでランダムにページ移動。
Shogi Maze
英語だが、フランスの将棋フォーラムの関連サイト。詰将棋のコーナーに、１手詰めから15手詰めが各100題、合計800題が掲載されている。解答はSolutionで、1手ごとに図面と符号で表示される。問題はこちら
解答では、成り駒の表記は特にしていない。左の例では、馬も角と同じBで表記している。
●海外での詰将棋表記
海外では詰将棋のことを「Tsume shogi」「Tsume」「Tsume Puzzles」「Tsume Shogi Puzzles」「Japanese Chess Mating Puzzles」などと呼んでいるようです。
1手詰めなら「1 move tsume」「1 moves to mates」「Tsume in 1 move」などと訳されています。
【英式の解答の読み方】
筋は同じですが、段は、a～iで表しています。3二なら、3bとなります。チェスに似ています。駒は、玉が「K」(King)、飛が「R」(Rook)、角が「B」(Bishop)、金が「G」(Gold General)、銀が「S」(Silver General)、桂が「N」(Knight)、香が「L」(Lance)、歩が「P」(Pawn)です。桂は、玉と区別するためにNとしています。
成り駒は前に「＋」をつけます。と金なら「+P」、馬なら「+B」です。駒を成る場合は、符号の末尾に「＋」をつけ、不成なら「＝」をつけます。移動は、移動前と移動後の符号を「－」でつなぎます。駒を取りながらの移動は「ｘ」でつなぎます（よって、同や上下左右の表現がありません）。駒を打つ場合は「＊」で表します。合駒が何でも良い場合は、例えば2二合なら、drop anything on 2b、で表します。句点は、攻め方は「,」（カンマ）、玉方は「;」（セミコロン）です。
英語表記の例
左図は、3四飛、4二玉、3一銀不成、同飛、同飛成、4三玉、5三飛（4四飛）までの7手詰めです。これを英語表記に直すと、次のようになります。
R5d-3d, 3四飛 （5四から移動）
K3c-4b; 4二玉 （3三から移動）
S3b-3a=, 3一銀不成 （3二から移動）
R7ax3a; 同飛 （7一から取る）
R3dx3a+, 同飛成 （3四から取る）
K4b-4c; 4三玉 （4二から移動）
R*5c,(or R*4d) 5三飛（4四飛）（駒を打つ）
mate
最後の「mate」は「詰み」の意味です。
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